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​千放入門-千放タイムライン

​千放本編をダイジェストで紹介します。過去編が未完なので時系列順に読みたい場合は蒼緋の焔~TCHRから読むのがおすすめです。

あらすじ

我々の住む地球とはまた別の世界、とある寂しがりやの神様が1人の人間を作りました。白城千と名付けられたその人間にはなんと不老不死の呪いがかけられていました。神様にとって人間の寿命はあまりに短く、普通の寿命ではすぐにお別れをしなければならないからです。

しかし意外なことに神様はすぐ千を手放してしまいました。その体質ゆえ千は様々な者から狙われ、幾度も愛する人を亡くし、生きることに絶望してしまいます。

そんな時好奇心旺盛な少年、剣崎雄の旅のおともにならないかと提案されます。特にすることもなかった千はその提案に乗ります。もしかしたら自分の命を終わらせる手段が世界の何処かにあるかもしれないと期待しながら…

―彼こそ人ならざるものと人生を共にする人間として相応しいじゃないか。

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月城のメモリー(完結済)

 

これは千年放浪記の始まり。若市の土着神月城志都は人間が好きな変わり者の神。ある時人間と交流したいと思った志都は創造神である自身の力を使いコンサートホールを造り楽団員を集めた。人間たちとの集団生活を楽しむ志都だったが時は流れ徐々に楽団の顔ぶれが変わることに寂しさを覚える。

そしてついに志都は永遠の時を共有できる 人間を作ろうと試みるのであった…

​19C~
​20C

​ 千年放浪記過去編              

―月城志都…我の世界で好き勝手して挙句の果てに不死者という害虫まで生み出しおって…。

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神妖大戦争~灰燼に帰するメビウス(連載中)

 

白城自身が経験した過去の話。創造神志都は永遠の時を共にできる不老不死の人間を作るが、世界の秩序を重んじる上級妖怪菅平松は不老不死の人間などというイレギュラーな存在を許さなかった。1人の人間を巡って起きた争いはやがて若市中を巻き込み、この地を物理的に分断するほどの戦争に発展したのであった…

​21C~

​ 千年放浪記第一部(メインストーリー前半)    

―斯くして俺、三又聖はぼっちでも社長でも教祖でもない、普通の人間…いや、幽霊としての長い長い第2の人生の第一歩を踏み出したのである。

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蒼緋の焔~The Crisis of Hijiri Railway(完結済)

 

白城が長い旅に出る前、妖怪中心主義が蔓延る未開の地若市に近代化の流れが巻き起こる。

今や白城に憑き共に旅をする幽霊三又聖も近代化の流れに乗り、若くして若市初の鉄道会社を建てた偉人であった。しかし彼の短い生涯を振り返ればそこにあるのは輝かしい栄光だけのはずもなく…

―これを読むだけで様々な世界や人生を知ることができる、そんな書物が『剣崎雄の世界論』だ!

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外伝-剣崎雄の世界論(完結済)

 

旅の仲間の1人、剣崎雄が主人公の外伝。一流音楽家の家系に生まれた剣崎雄は大人たちからも可愛がられ不自由のない生活を送っていた。だが狭い世界で生きることに満足できなくなった彼は「世界の全てを記録した書物を作る」という野望を胸に冒険の旅に出ることを決意。そうは言っても世間知らずの剣崎少年には一人旅など到底無理で…

―ええい!人はどうせ死ぬんだ!最期にリアル戦艦ゲーでもして死のう!本望じゃないか!

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海の聲~WWX(完結済)

 

剣崎に言われるがまま旅を始めた白城。最初の目的地は科学者の国、理研特区であった。

 

…理研特区の大学生須藤康成が20歳の誕生日を迎えた8月15日、若者たちに軍への配属令が届く。もちろん彼らはただの素人だったが理研特区の技術を信じどこか楽観的であった。実際に快勝続きではあったが、戦いが始まってから彼らの体にはある異変が…

―Fantasy?空想なんかじゃないよ。俺の住む華那千代は魔法国家。もしかして君が住んでいたところには魔法はないのかい?

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蒼緋の焔(完結済)

 

​理研特区の戦争から15年、剣崎と別れた白城はかつての友人三又聖の霊と行動を共にすることになる。聖の顔が広く知られている若市から出ようと考える白城のもとにちょうど他国へ帰ろうと国境を探す少年、宮間タイキが現れ彼らは宮間の故郷華那千代王国に向かうことに。

​一方剣崎は近隣にある魔法国家華那千代を次の目的地としていたが道に迷っていた。ただひたすらに歩いていると白城たちと別れた後、ドラゴンの討伐に向かおうとしていた宮間に出会う。観光よりドラゴン討伐に興味を持った剣崎は宮間と行動することを決めたが…

​ 千年放浪記第二部(メインストーリー後半)    

―…おかしい。剣崎の話によればヴァッフェルの、特にこの城下町ヴィーネの街道には屋台やアーティストが溢れているらしいが…

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Prisoners(完結済)

 

​時は22世紀、次に白城が向かったのは観光地として人気のヴァッフェル王国であった。しかし国の第一王子が失踪した事件により国民は一切の娯楽を自粛させられていた。大袈裟すぎる状況に疑問を抱きながら白城はホルニッセ王子の近衛兵であるマルコと共に行動する。ホルニッセ王子失踪を巡る”囚人”たちの群像劇。

prisoner of money

拝金主義の神父烏丸はこの状況に焦りを感じていた。なんとかビジネスチャンスを掴もうともがく彼が見つけたのは特別な歌声を持つ少年であった。娯楽が禁じられている中烏丸は「王子の無事を祈る歌手」という名目でアーティスト・ロンを売り出すことに…

prisoner of love

愛に生きる魔女、ナタリーは王子を攫った張本人。彼女が求めるのはただ愛のみ。しかしその相手は彼女が独り占めしていい人物ではなかったのだ…

and more…

​22C~

―明日は遂に地獄のような地上とお別れする日!ごめんねみんな、俺はやっぱり地上じゃ生きられない。

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深海のトキソプラズマ(完結済)

 

​ホルニッセ王子が不老不死についての情報を求め理研特区に留学していると聞いた白城は100年ぶりに理研特区へと足を運んだ。しかし理研特区は今人体に寄生し理性を奪う人工生物の蔓延により無法地帯と化していた…

​…少し時は遡り。大財閥の御曹司一文路直也と世紀の大天才杉谷瑞希は唯一無二の親友同士であった。しかし”一文路”を研究施設に招き入れたことがバレた杉谷は研究者としての資格を剥奪される。”一文路”についてのタブーを明確に悟った直也は包み隠された黒歴史を吐かせるための発明品を作ろうとするが失敗し例の寄生虫を生み出してしまった。

​混乱する街を見て自責の念に駆られる直也。その一方でストレスからか理性が無くなったからか徐々に心の闇が溢れてきた杉谷は自らの命を終わらせようと考え始める。

​―日常が、常識が、離れていく。俺は…どうすれば…!?

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蝶、燃ゆ(完結済)

…杉谷瑞希は命を落とし、一文路直也はどこかへ失踪した。ただ寄生虫だけが残った街で1人杉谷の遺志を継ぎ戦う少女がいた。

​正気を保ち続けている数少ない人間と噂になっていた白城を呼び出したのは寄生虫に怯え引きこもり続けていた少年、青条真琴であった。白城に希望を見出した青条は支えられながらも外に出て戦うことを決意。しかし同業者であるクラスメイト、御門智華は威嚇するような態度をとる。それはまるで「邪魔をするな」と言っているような様子だった。

​―別に君たちが恐れるような怪物を生み出すつもりはないんだ。俺はただ失われた過去を復元しようとしているだけで

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外伝-青朽葉の亡霊(完結済)

『蝶、燃ゆ』に登場した麝香憲嗣が主人公の外伝。あれから数年、違法研究の取り締まりが厳しくなった理研特区。囚人と捜査官として麝香と御門は再会する。醜悪なキメラを生み出すマッドサイエンティストとして恐れられた麝香だったが、彼が求めるのはあくまで美しい家族との思い出なのだ。

​―ずっと憧れていた空想世界を心ゆくまで探究するのみ。

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The Last Word~ノークスの手記(完結済)

千年放浪記完結編。異世界から来たアマチュア小説家コウはこの世界について記録されている書物『剣崎雄の世界論』とその作者である剣崎に興味を持つ。ちょうど剣崎を探していた白城にとってもそれは都合の良いことであったため2人は行動を共にすることに。

一方でヴァッフェル王国のホルニッセ王子は身分を捨て母親の仇である剣崎への復讐の準備を進める。剣崎も当時仕留め損なったホルニッセを探しており出会えばどちらかが命を落とすのはほぼ確実といった状況である。しかし元々2人は兄弟のように仲が良く、それを壊した原因はどうやら「不老不死」に関することのようだが…?

探し続けていた死ぬ術を見つけた時、

白城は永遠から解き放たれる喜びを感じることができるのか、

それとも既に積み重なってしまった縁や未練に絡み取られ

結局はこの世に留まることを選ぶのか…

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